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2018年度県立高校入試・問題分析(英語)

2018年度県立高校入試が終了しましたので、塾生の皆さんのほとんどが授業を受けている英語の入試問題分析を掲載します。

英語では―小さな事に思えるかもしれませんが―変わった点が1つあります。それは大問1の「リスニング(聞き取り)問題」の配点です。栃木県立高校入試においては、大問1の配点は過去10年以上に渡って30点でしたが、今回は26点でした。その分は大問3の対話文問題に3点、大問6の長文問題に1点、例年の配点に加わりました。

全体の難易度は例年と変わらない―強いて言えば、単語の頻出度から見ても、やや易しくなったようです。あくまで個人的に感じるのは、一見問題構成が変わらなくとも、ずっと変わっていないものが変わった―そのような年の次は、傾向がガラッと変わる可能性を秘めているということです。過去問題を解くことは確かにとても大切です。しかし、英語だけでなくどの教科においても、思っていた傾向と違う、見たことの無い問題だ(のように思える)と感じた時に慌ててはいけません。そのような時こそ、冷静に自分の解いたことのある問題(解法)をイメージできるかが入試を突破する鍵となります。そういった事態を想定して勉強をしていれば、仮に傾向が大幅に変わったとしても恐れるものではありません。それを踏まえ、英語の構成を確認していきます。

前述の通り、大問1はリスニング問題です。特に疑問詞のある疑問文の答え方を押さえておく必要があります。大問2は、適語選択や並べ替え(語句整序)の文法問題です。大問3は、対話文の総合問題です。会話で用いる慣用的な表現も問われます。大問4は英作文の問題で、絵などに合う英文を書く条件英作文や、あるテーマについて自分の意見を書く自由英作文があります。今回は身近なテーマだったので書き易かったのではないでしょうか?大問5は物語の長文問題です。大問6は説明文の長文問題です。2箇所の空欄に共通する単語を答える最後の問題は、同じ単語でも複数の意味があるものが狙われたため、正答率は低くなったように思います。

英語において大切なことは3つあります。

それは「英単語」・「時制」・「型」です。

英単語は、その意味だけでなく発音もセットで覚えましょう。代表的な意味や用法を最低でも2種類は覚えておきたいところです。

時制とは、簡単に言えば、現在・過去・未来のことです。まずは、時制を表すキーワードを見つける練習をしましょう。

最後に、教科書を使って、「型」を身につけましょう。型とは、各単元における基本文を覚えることとほぼ同じです。覚えた基本文の主語や動詞などを変え、意味の通る文を作る練習をしましょう。文法だけでなく、英作文や長文問題の対策に繋がります。

ゆくゆくは英語の質問に対して英語で答える英問英答の問題が増えると予想されます。今一度この文章を読み直し、それが一助となればと思います。

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