お知らせ

『コラム・読書をしよう(9月)』

今年度より新大学入試共通テストがスタートすることになり、どの教科でも文章の読解力が非常に重要になっています。文章読解力を向上させるためには単純ですが、『読書』が有効な手段です。そこで、今泉教室の浜津が毎月1冊のペースでおススメの本をご紹介していきます。

先日書店に行った時に五木寛之さんの『大河の一滴』というロングセラー作品が店頭に山積みになっているのを見かけました。10年ぐらい前に読んだことがありますが、その時はまだ自分自身が若かったからなのか、あまり共感することができませんでした。おおまかな内容は以下のようなものです。【なんとか前向きに生きたいと思う。しかし、プラス思考はそう続かない。頑張ることにはもう疲れてしまった―。そういう人々へむけて、著者は静かに語ろうとする。「いまこそ、人生は苦しみと絶望の連続だと、あきらめることからはじめよう」この一冊をひもとくことで、すべての読者の心に真の勇気と生きる希望がわいてくる】コロナ禍で先行きが不透明な昨今、このような内容の本がよく売れているようです。今回私がおススメしたいのはこの『大河の一滴』ではなく、その少し前に五木さんが書かれた『生きるヒント』という作品です。全部で5巻までありますが、4~5巻あたりになると『大河の一滴』に近く、「究極のマイナス思考」のような内容になっていきます。しかし、1~3巻まではそのような堅苦しい感じではありません。読んでいくことで自分の悩みや重たく感じていた部分がふっと軽くなるような、人間らしく、温かみを感じる内容になっています。タイトルはちょっと偉そうな印象を受けますが、昨今出回っている自己啓発本のようなテクニックを紹介するものではありません。語りかけるような会話調で書かれていますし、各章が短く書かれていますので、疲れた時に軽い気持ちで読む程度で良いと思います。五木さんの海外での体験談等も多数登場し、外国への興味も広がって行くかもしれません。私が初めて読んだ時はまだ学生でしたが、今でも読み返すことがあります。当時特に印象に残ったのは1巻の「買う」という章でした。自分の全く知らない世界や考えがあるのだということを強く感じたことを覚えています。

古い本ですが、アマゾン等の通販サイトを使えばすぐに手に入ります(便利な時代ですね、本書を読むと時代の違いも感じられて面白いと思います)。普段の生活に息苦しさを感じている方、是非読んでみてください。ちなみに国語の読解力を向上させるためには、知識の量を増やすことが有効です。知識が多ければ、文章に書いてある内容をより具体的にイメージすることができるからです。上記の『生きるヒント』は学生の人が知識の量を増やすのにも最適な1冊かもしれません。宗教のことも出てきますので、歴史の勉強にもなると思います。

 

 

 

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